久高島
沖縄を創ったと言われる神様の「アマミキヨ」が、一番最初に降り立った「久高島」。その最北端に位置する岬「ハビャーン」は、そのアマミキヨが降り立った聖地とされています。
久高島へは沖縄南東部に位置する安座真港に向かい、安座真港からは高速船で約15分、フェリーで約25分。
航路は波が立つことも多く、便が欠航することもしばしばのようですので、出港しているかどうか確認してから港へ向かうことをオススメしますが、そんなことからも、お導きがなければ訪れることができない地としても知られているようです。
いざ出港し、高速船で移動する船外のデッキで海しぶきを浴びながら、「これから新しい人生が始まる」。そんな想いが不思議と湧き上りました。
島の港に到着したら、まずは短い坂道を登り、レンタル自転車屋さんへ。
どこも時間貸しで、数百円でレンタルでき、久高島は小さい島なので、自転車があれば立ち寄りしながらでも一時間もかからずに島内を一周することができます。
自転車を走らせると、たくさんの猫がお出迎えをしてくれますが、その姿はまるで神の化身のような神々しい姿であり、猫にさえも神が宿っているように感じました。
最北端に自転車を走らせる道中にも、ビーチや素晴らしい眺めを望むことができ、美しい海の色、波の音、代わる代わる変化する水面…それを眺めているだけで、心が癒やされていくのを感じます。
そして、気持ちの良い寄り道をしながら約30分ほど行くと、ついに最北端の岬、沖縄を創った神さまが降り立った聖地「ハビャーン」に着きました。
始まり、再生の地とも言われている場所…
沖縄はここから始まったんだ…そして自分の人生はここから始まるんだ…そう思って海を見ていると、涙が溢れて止まらなくなりました。
それからしばらく、とめどなく流れる涙はそのままに、一人浜辺で海を眺めていました。
とても言葉では言い表すことができないエネルギーを、この見つめる先から感じ、傷つき、もうだめだと思っていた自分が嘘のように、「自分らしい、自由で楽しい人生を始めよう。」と決意しました。
そして、岬を離れて自転車を走らせる私は、それは”もう始まっている”と感じていました。
最後に港のお土産屋でふと目につき、心惹かれたポストカードを手にし、裏返すとこんなメッセージが書かれていました。
このポストカードは、今も大事に飾っていて、私の道標となっています。
私は今、自分らしい人生を進む途中にいますが、終わりかけた、何もかも諦めかけた人生が、この場所でよみがえったと思っています。
そして、一人でも多くの人に寄り添い、より良い人生にしたいという想いと、大切な人の力を借りて、このサイトを立ち上げました。
「久高島」はとてもとても特別な場所。ぜひ、この地を訪れて、それを肌で感じてもらいたいと思います。